みなさんこんにちは
体調は崩されていないでしょうか
私は先日お休みをいただいて、今年2回目のオーストリアに行ってまいりました
前回は中欧を一周しましたが、
今回はオーストリアに的を絞っていくつかの都市を周ってまいりました
9月4日にオーストリア航空が日本から撤退するという悲劇があり、
ウィーンへの直行便はなくなってしまいました
ドバイ経由で1日近くかけてウィーンへ
最初に行ったのはリンツです
あまり観光都市ではありませんが、
今回の旅の最大の目的である国際ブルックナー音楽祭の開催地となっております
そして到着した夜、私は人生最大に感慨深いコンサートを聴くことになるのです
こちらはザンクトフローリアン修道院です
ブルックナーが父を亡くした13歳から30歳までをすごした場所です
ブルックナーはこちらのオルガニストをやっておりました
こちらの教会でブルックナーの交響曲第7番を聴いてまいりました
オーケストラの音楽はホールで演奏されるのが一般的ですが、
ブルックナーファンはブルックナーの音楽を教会で聴くというのが夢なのです
ブルックナーはオルガニストでもあったので、
曲のあちらこちらにオルガンの響きと思わせるような和声がちりばめられています
重厚で心にしみるオルガンの響き…。
死ぬまでに一度は教会で聴いてみたいと思うもの
ミサ曲とかでしたら国内でも機会はあるのですが、
交響曲を教会でやるのは年に一度この地くらいしかないのです
そして待ちに待ったこの瞬間
実にブラボーでした
混じり気のない音、オルガンのような響き、
大好きなブル7、この教会の下にブルックナーが眠っていることとが相まって、
とてつもない感情の念でした
まさに昇天の瞬間とはこのことなのです
ブルックナーオルガンと呼ばれています
ブルックナーがあそこに座って演奏してるんじゃないかという錯覚にまで陥りました
天井のフレスコ画も美しいですね
人生最高の夜となりました
翌日もブルックナー所縁の地を歩き回りました
ブルックナーの生家に行ったり、
この地図の示すブルックナーの散歩道を10km歩いて
昨夜訪れたザンクトフローリアン修道院まで行きました
途中にはこういった看板がたっていて、交響曲の説明が記してあります
ひたすらこんな田舎道を蜂におっかけられたりしながら炎天下の中歩きました
首回りを日焼けしました
そしてやっとの思いでまたこのザンクトフローリアンにたどり着き、
今度は修道院内のガイドツアーに参加しました
ガイドツアーは私1人の参加でしたので、
マンツーマンで英語で説明されるというある意味貴重な体験をしてきました
ここ最近で一番頭を使いました
しかしそうまでもしてこのツアーに参加したかったのは、
教会の下に眠るブルックナーの棺に会えるからなのです
棺に出会った瞬間の感動といったらもう言葉にならんや。。
全ての思いをそこに置いてきました
計り知れない思いを体験することができました
次の日はザルツブルクへ移動です
ミラベル庭園など、サウンドオブミュージック所縁の地ですね
中心地の町並みです。美しいですね
こちらを一周しました
ザルツブルクから一歩足を伸ばしてハルシュタットへ
こちらは街自体が世界遺産です
この写真の景色は世界で一番美しい場所と言われています
晴れた日に見たくて、2週間前から雨予報で数時間毎に天気予報をチェックしましたが、
予報は結局雨のまま苦笑
しかし強い願いが叶ってか、滞在中はくもりでした
帰る間際に土砂降りになりました
運を使い果たしましたね
世界最古の岩塩坑があるのでそれまたツアーに参加してきました
トロッコに乗ったり滑り台をすべったり、子供から大人まで楽しめるツアーでした
展望台からの眺めも最高です
次の日からはウィーンに戻り、ひたすら美術館、博物館めぐりをしました
自然史博物館
美術史博物館
医学史博物館
病理解剖博物館
古楽器博物館
音楽の家
どれも見応えがあって非常にすばらしかったです
広くて大きくて見るのも大変
日本と違って写真も自由にとれますし、小さい子とかも多いですね
芸術の国なだけあって、みなさんの関心レベルが非常に高いなと感じました
そして国立歌劇場にてオペラ鑑賞
ヴェルディのシモンボッカネグラを見てきました
セリフがイタリア語ですが、各席にパネルが付いてて英語翻訳がでてくるのです
ステージとパネルを見ながら必死に鑑賞しました
予習の甲斐あって、ちょっと理解できたのでよかったです
そんなこんなで素晴らしい体験をさせていただきました
自分の所属するオーケストラでブルックナーの本番も
控えておりますので、気合いいれて頑張ります
乾燥した日々が続きますが、
みなさんもお肌と体調にはくれぐれもお気をつけくださいませ
また先日H様からお菓子の差し入れを頂きました
お気遣いいただきありがとうございます
ナースS