メチル化とは遺伝子(DNA)の特定の配列にメチル基(CH3-)を化学反応でくっつけることをいいます。DNAのメチル化には様々な機能がありますが、その1つとして、不要な遺伝子から不要なタンパク質が作られないようにする(スイッチをOFFにする)機能があります。人には約22000の遺伝子がありますが、すべての細胞でそれらが同時に必要になる事はありません。不必要な遺伝子のそのスイッチをOFFにし、不要なタンパク質が作られないようにしておく必要があります。
CanTectがん遺伝子検査では、本来の正常細胞の機能に必要ながん抑制遺伝子にこのメチル化が起こっていないかどうかを調べます。もしがん抑制遺伝子にメチル化が起こっていると、その遺伝情報を元に作られるはずのタンパク質の量が減ってしまっている可能性があります。つまり、暴走する自動車で例えるならば、ブレーキのききが甘くなっている可能性があります。