鼻のL型プロテーゼ抜去後に形が完全に戻るのは難しい可能性が高いと言われたのですが、どのようにでしょう?元よりぺちゃんこになるのかプロテーゼの入ってたようにちょっと高さが残るのか(だとありがたいですが)教えていただけますか? ヒアルロン酸は急激な変化を緩和するというだけですよね?ヒアルロン酸の効果はどれくらい持続するものですか?結局もとの鼻に戻るのは時間の問題ですか? 今のばればれの鼻筋はいやなのですが、今まで「鼻筋が通っててきれいね」という言葉をよく言われてきただけにもとの低くてぼてっとした鼻に戻るという明らかな変化も怖いため、せめて、鼻先と鼻翼縮小でカバーできないかなと思った次第です。 今L字型プロテーゼのおかげで維持されている(と、カウンセリングに行った別のクリニックで言われました。)鼻尖を自然な感じですっきりとさせたいです。 鼻尖3D法は外側から傷が見えない方法でしょうか?【ヒアルロン酸注入】

プロテーゼ除去後は、鼻背部分は周囲の被膜(カプセル)のボリュームで少し高くなる可能性がわずかにあるかも知れませんが、鼻尖部に関しましては軟骨部分の変形などのために少し低くなる、あるいは上向きになってしまうことが多いようです。入っていたプロテーゼが大きければ大きいほど変形も大きくなり、元の形には戻りにくくなります。
 鼻背部はプロテーゼ抜去後の変化を最小とする意味からもヒアルロン酸注入は有効と考えます。ヒアルロン酸は一般的に注入後6~12か月程度かけて徐々に吸収されると言われていますが、注入量やカプセルの残り具合で、それより長期に残る場合もございます。
 当院の鼻尖縮小術3D法は鼻腔内だけを切開する方法で、傷は外側から見えにくい方法です。傷に関し、鼻中隔延長術が必要な場合にはオープンアプローチにより手術を行いますので鼻柱を切開しますが、これまで当院で特にオープンアプローチの傷跡を気にされて困ったという方はいらっしゃらないようです。
 実際のところL型プロテーゼが入っている場合は、挿入時に鼻先の軟骨の形態を壊されていることが多いので、鼻尖縮小術3D法は適応とならない場合が多いようです。代わりに真皮移植や側頭筋膜移植などを用いる鼻尖形成術、鼻先の向きも高さも整えるのであれば鼻中隔延長術が適応になります。今よりも高さを求める、あるいは下向きにして鼻先をより自然で美しくしたいという希望がなければ鼻中隔延長術は必要ないと思います。そのような希望がある場合には鼻中隔延長術が必要になります。
 鼻翼縮小術(内側法)は、鼻尖を細く整える手術と合わせ行うとバランスが良くスッキリとした印象の鼻に形成できると考えます。

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