鼻中隔は、
左右の鼻腔(鼻の穴)を分ける隔壁、
しきりの様なモノです。
奥は骨でできています。
手前側は軟骨でできているのですが、
大きさは個人差があります。
鼻の高く、大きな方の軟骨は
非常にしっかりとしており、
移植材料として十分に機能します。
ジレンマは、
鼻中隔延長術を希望される方は、
鼻が低い方が多く、
そういった方は鼻中隔軟骨がやや小さいので
少し使いにくいという点です。
それでも前方を残し、
奥から丁寧に最大限採取すると
15-20mm程は取れるので、
極端に高くとか、
下向きにしたいという要望でなければ、
鼻中隔軟骨から鼻中隔延長術が可能です。
鼻中隔軟骨のメリットは、
他に軟骨採取部位を求める必要がなく、
傷を余分につけなくて良い点です。
軟骨も薄く、平らでしっかりしていて
形成しやすいのも良い点です。
術後に鼻閉もおきにくくなります。
修正例の場合はちょっと難しいですが、
初回手術例では、
検討してよい方法と思います。
ここから採ると、
手術時間も30分くらいは短縮できますね。