第65回日本形成外科学会(2022/4/20~22 大阪) 美容医療に関する委員会企画シンポジウム1で、当院理事長大場教弘が発表させていただきました。
座長の神戸大学医学部附属病院美容外科 准教授 原岡剛一先生に深謝いたします。
演題名
所属
プリモ麻布十番クリニック
演者
大場 教弘 (おおば のりひろ)、大岩 宏維(おおいわ ひろつな)、豊田 梢(とよだ こずえ)、大場 天祐子(おおば まゆこ)
抄録
日本美容外科学会(JSAPS)の専門医になるためには、まず日本形成外科学会の専門医を取得することが必要です。形成外科専門医取得後、2名の推薦人がおられればJSAPSに入会することができます。そこから3年間美容外科の経験を積むことでJSAPS専門医の取得資格が得られます。
JSAPS専門医の取得申請には現在のところ経験した代表症例の10症例を提出する必要がありますが、これは一般的な美容外科で勤務することで、申請症例を十分に集めることができる内容になっています。目にも3分野あり、鼻、脂肪吸引、豊胸術は比較的集めやすい分野と思われます。輪郭形成、躯間は施設によっては難しい場合もあると思われるが、骨切りせずとも前額やアゴプロテーゼの挿入も認められるようなので、3年間研鑽する間には複数例経験できると思われます。耳介形成は、美容外科でももちろん経験しますが、形成外科の臨床で経験した症例を用いることができる先生も多いと思われます。そして申請する作業も、形成外科学会専門医を取得するハードルよりもかなり易しいハードルとなっていると思われます。
当院は大学と関係が深くない一開業医が単院で行っているクリニックです。JSAPSに参加することで、最新の知見が得られたり、トップレベルの先生の話を直接うかがえる非常に貴重な学会となっております。参加のみでも十分にありがたい学会ですが、JSAPSの専門医までとることが必要なことかどうか、今回の発表を機会に開業医にとってのメリット、デメリットについて中心に調べてみました。