肋軟骨は3-4cmほど、
丁度バストのアンダーの位置にあわせ切開し、
そこからアプローチして採取します。
とても強い軟骨で、
量も沢山採取でき、
とったところも変形などはしないので、
鼻中隔延長術の際には
時々用いられる移植軟骨です。
鼻中隔延長術を行う際、
通常は、耳の軟骨を採取します。
耳の方が、
採取部の傷跡が目立ちにくく、
軟骨も柔らかく、
丁度鼻に合うからです。
しかし、手術後の変形に対する修正の場合や、
耳がとても小さな方の場合、
あるいは、要望がかなり極端で、
限界まで高く、下向きにしたいという場合には、
肋軟骨を用いることになります。
つい最近手術をおこなったL型プロテーゼの変形修正の方は、
40歳の方でしたが、
すでに肋軟骨が骨化してきており、
形成、細工にやや苦労致しました。
肋軟骨は加齢とともに骨に変化していくんですね。
10代、20代の方にはあまり関係ない話ですが、
昔L型のプロテーゼを入れて、
上向きの鼻になってしまい、
変形を苦にしながら、
仕事や家庭が忙しくってそのままにし、
40代、50代、あるいは60代で
ようやく治す決心をした場合などは注意が必要です。
傷跡は形成縫合で丁寧に縫合することで、
とても目立ちにくくなります。