プリモ麻布十番クリニック

当院ではすべての手術室において排煙装置を設置しております

日々の手術において電気メスやバーポーラー凝固切開装置などの止血器具は必須のアイテムです。

これらを使用する際に、サージカルスモークが発生します。

このサージカルスモークにはシアン化水素、ホルムアルデヒド、トルエン、一酸化炭素など27種類以上の有害物質を含むとともに、細菌やウイルスを含むと報告されています。

手術室で電気メスを1日使用した場合、サージカルスモークによるリスクは一酸化炭素において30本程度の喫煙に相当するとも報告があります。

サージカルスモークに含まれる有害物質は微小で、一般的な手術用マスクでは十分に防ぐことができず、医療従事者が慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺炎に罹患する健康被害が報告されています。

アメリカでは2020年度中に12の州で手術室に排煙装置を設置することが義務付けられ、2021年度にはさらに9つの州で義務化される予定となっています。

日本でも、日本医学連合および各外科系学会連名による声明において、“電気メスを使用する際は排煙装置を用いる”、と提言されています。

排煙装置はこのサージカルスモークを除去するシステムで、患者様、看護師、麻酔科医、執刀する外科医への健康被害のリスクを低減します。