鼻尖縮小術は、
丸いだんご鼻を、
ほっそりと、上品な感じにする手術です。
方法はいろいろありますが、
単純に糸で縛るだけでは、
横からみると余計に丸くみえてしまう、
いわゆるPollybeak変形という形になってしまいます。
矢印の部分が盛り上がるのがPollybeak変形です。
オオムのくちばしという意味なんです。
これではあまりかっこいい鼻とは言えませんね。
正面から見ても、横から見ても
シャープな鼻にするためには工夫が必要です。
私は鼻翼軟骨移植術を行っています。
鼻には鼻翼軟骨という軟骨が入っています。
上の図のサーモンピンクの部分が鼻翼軟骨です。
鼻翼軟骨の上部(黄色の部分)を切除します。
そして、上の図の中央の絵の赤いしるしで、
鼻翼軟骨を切断します。
切断した部分から上を反転させて、
鼻先に突出させます。
先ほど切除した黄色の部分の軟骨を、
中央の絵の、間にはさみこみ、
鼻の柱として使います(水色の部分)。
黄色の部分のもう一枚を、
鼻先の両サイドに固定し、
鼻先を補強します(緑色の部分)。
このような鼻翼軟骨移植法を行うことで、
正面からもほっそりと、
横からもシャープなかっこいい鼻先にすることができます。
少しややこしい方法に感じますが、
これまですべて安定して良い結果がでています。
麻酔は静脈麻酔という方法で、
眠っているうちに行いますから、
完全無痛麻酔です。
所要時間は1時間くらいです。
だんご鼻でお悩みの方にはとても良い方法ですよ。