こんばんは!
プリモ麻布十番クリニックの高野です。
傷あとを最小限にするために重要となる
「形成外科的縫合」とはどのような縫合でしょうか。
通常、「真皮縫合」と「皮膚(表皮)縫合」でなりたっています。
「真皮縫合」
皮膚の直下に吸収糸を埋没させて真皮を縫合する
「真皮縫合」の役割は
傷あとが幅広くならないように創縁を密着させておくことです。
術後手術創部には周囲からの力が加わり、常に傷を開こうとします。
これに対抗すること(創部の減張効果)が一番の目的になります。
「皮膚(表皮)縫合」は細い糸で創縁の微妙なズレや段差の修正を行う縫合になります。
術後表面から見える糸にあたり、通常吸収されない糸(ナイロン糸)で縫合し、抜糸が必要です。
「皮膚(表皮)縫合」
適切にこれらの縫合ができるようになるまでは、
少なくとも3~5年という長い経験が必要になると形成外科医になってはじめに教わりました。
気づくとこの年数は十分すぎましたが、何事もやはり基本が大事だと思います。
こうした基本手技も現状で満足ということなく、年々少しでも進歩していきたいと思います!