鼻にヒアルロン酸を注入しすぎて太くなってしまった方をときどき診察します。
この方はL型のインプラントを他院で施術され、
曲がってしまったことと、高さも思ったほどではなかったため、
別のクリニックでヒアルロン酸による修正を受けたとのことでした。
拝見すると、鼻根部に大量のヒアルロン酸が注入されており、
おでこからほぼ一直線の鼻になっていました。
当然太さもお顔立ちに合わない太さになり、
さらに鼻先のL型プロテーゼによる変形にも
ヒアルロン酸の注入でごまかしていたため、
鼻先も太く丸くなっておりました。
触れるとぶよぶよと柔らかく
不自然な状態でした。
修正にあたり、
まずはヒアルロン酸分解酵素でヒアルロン酸の除去をおこないました。
量が多かったので、3000単位を使用しました。
ヒアルロニダーゼ施術後2日目の状態です。
注入後すぐに溶解、吸収されます。
とても便利な薬ですね。
ようやくL型のプロテーゼの輪郭がわかるようになりました。
ヒアルロニダーゼの威力はすごいですね。
あれほどぶよぶよと不自然な状態でしたが、
かっちりL型プロテーゼの形が分かるようになりました。
これでこのあとの鼻中隔延長術、プロテーゼ入れ替え術による修正の
正確な評価ができるようになります。
鼻のほか、アゴ、法令線や眉間などヒアルロン酸の注入トラブルに、
ヒアルロニダーゼは有効な施術となります。