L型プロテーゼを抜去後、
周囲の瘢痕組織を丁寧に切除すると、
日本人の脆弱な鼻翼軟骨は、
かなり変形していることがわかります。
プロテーゼに対するカプセルの強さ、
厚みも個人差がありますが、
異物に対する体の防御反応はとても強く、
体表からは皮下のカプセルの瘢痕拘縮で、
鼻先が上を向いているのがわかります。
変形をリセットし、
さらに良い形へと変化させるためには、
この変形の原因となっているカプセルを丁寧に取り除き、
鼻翼軟骨、皮膚を可能な限り元通りの状態に近づけること、
そして形を良い方向へ強力に変化させうる材料を、
適切に用いることが大切と考えております。
困難な状態も、
ひとつひとつの過程を丁寧に丁寧に行うことで、
良い結果につながると信じています。