腋のしたには重要な構造物(血管や神経)がたくさんあります。
当院では、通常腋の下から豊胸術を行っておりますが、
こういった構造物に注意が常に必要です。
上のイラストの青い線は、
肋間上腕皮神経と内側上腕皮神経です。
これらを損傷してしまうと、
上腕の内側の知覚が鈍くなり、
しびれが残ったりします。
この神経の深部には
axillary fat padという脂肪があり、
その奥にはもっと大きな神経、血管が出てきます。
何も考えず深くいってしまうと
とても危険な手術となってしまいます。
ここのアプローチのコツは、
皮下脂肪層で剥離をすすめ、
大胸筋に到達するルートを作成することです。
ポイントは皮下脂肪層に確実に
チューメセント液をしっかりと入れることと思っています。
剥離が組織に優しく、そして手技的に簡単になります。
プリモ麻布十番クリニック