鼻中隔延長術を行う際、
重宝するのは耳の軟骨です。
硬さも鼻に丁度いい感じ、
量も十分とれて、
採取したところの変形もごく軽度で、
大変重宝します。
上のイラストのように、
採取は耳の裏側から行います。
傷はシワに沿って入るので、
明るいところでみてもほとんど分からなくなります。
丁寧にとらないと良い材料として使えません。
採取の時のコツは
hydrodissectionです。
つまり局所麻酔剤を十分に
採取部の剥離層のみに入れてから、
ちょっと待って採取すると、
出血も極少なく、
確実に良い軟骨が採取できます。
一休さんではありませんが、
手術全般、
「慌てない、慌てない」
が大事です。
お互いにWin Winのために、
何事も丁寧が一番の早道です。