目頭切開(内眼角形成術)は、
眼の内側に蒙古ひだがあり、
眼と眼の間が離れて見える、
蒙古ひだのため、目が隠され小さくみえる、
といった方(実は日本人の7割)に適応があります。
方法はいろいろとありますが、
Z形成術を応用した方法が、
傷痕がきれいで目立ちにくく、
重宝しております。
Z形成術もデザインの違いから、
数種類の方法が論文発表されています。
これまで私は主に、
ParkがPlast. Reconstr. Surg.に発表した方法を
すこしだけ日本人に合った形にした方法を行ってきました。
この方法は内側の蒙古ひだを切除し、
余剰皮膚を除去することができ、
皮膚の余った方には良い方法です。
ただし切除する皮膚が多くなると、
万が一元に戻そうと思った時に、
少し難しくなります。
皮膚切除を行わない方法は、
皮膚の入れ替えを行うのみで、
蒙古ひだの位置を変え、
眼を大きくする方法です。
この方法は希望のイメージと違う場合、
元の形に戻すことができるため、
安全な方法とも言えます。
傷跡も目立ちにくく、
自然な形態変化が得られます。
手術時間もやや短時間ですみ、
局所麻酔でも十分に行える手術です。
皮膚が余っている方にはPark法を、
より自然で回復の早い方法を希望する場合は、
皮膚切除を行わないZ形成術がお勧めです。