診療のご案内
鼻翼修正術(小鼻修正術)
鼻翼修正術 当院の特徴
必要に応じ軟骨移植、皮膚軟部組織移植などを組み合わせます。
瘢痕や皮膚の切除を最適に行います。
手術は静脈麻酔を用い、意識、痛みのない状態で行います。
鼻翼修正術 症状
美容外科手術後の鼻翼変形の代表的症状のひとつは、鼻孔縁のノッチング(notching)という角のある形です。
鼻孔縁のノッチング(青矢印)を伴った鼻翼変形はteardrop deformityとも言います。
他にも鼻翼顔面溝(黄色部分)が不明瞭になる、鼻翼が平坦化する(青矢印)などが代表的症状です。
鼻と顔とのバランスが悪くなり、違和感を与える原因となる可能性があります。
上記症状を修正するために当院では耳介軟骨移植術を柱とした美容外科的治療を行います。必要に応じ皮弁形成術、皮膚軟骨複合組織移植術を用い変形した鼻翼形態を修正いたします。
移植する軟骨採取部位は耳甲介腔および耳甲介舟が選ばれます。この部位が何等かの理由で採用できない場合、耳介軟骨の他の部分も利用することが可能です。
耳甲介舟からの移植片はやや直線的で、軟骨がしなやかなため5-0 Nylon糸を用いたカーブ状軟骨移植片に形成します。
カーブ状軟骨移植片
代表的な症状を緩和する修正方法は
鼻翼外側の皮膚に余剰がある場合、その部分を利用し局所皮弁形成術を用います。
耳介から採取した軟骨を鼻翼皮下ポケットへ移植します。この際軟骨片を5-0 Nylon糸によるマットレス縫合によって丸みを作りカーブ状軟骨移植片を作成し、
鼻翼皮下のポケットへ移植します。
これにより鼻翼顔面溝がはっきりし、鼻翼のカーブも自然な丸みが再建されます。
必要に応じ引き寄せ縫合(cinching suture)を用い鼻翼幅の調整を行います。
鼻翼修正術の動画
鼻翼修正術のの参考文献・論文(references)
Inferiorly Based Alar Groove Flap for Correction of Alar Base Malposition and Nasal Stenosis.
Patel N, Horriat NL, Brownlee P, Humphries L, Hoppe IC.Plast Reconstr Surg Glob Open. 2022 May 18;10(5):e4334. doi: 10.1097/GOX.0000000000004334. eCollection 2022 May.PMID: 35620505
Hamilton GS 3rd.Facial Plast Surg Clin North Am. 2017 May;25(2):179-194. doi: 10.1016/j.fsc.2016.12.010. Epub 2017 Feb 20.PMID: 28340649
Managing Alar Flare in Rhinoplasty.
Rohrich RJ, Malafa MM, Ahmad J, Basci DS.Plast Reconstr Surg. 2017 Nov;140(5):910-919. doi: 10.1097/PRS.0000000000003786.PMID: 29068925
A Novel Technique for Nasal Alar Reconstruction.
Nadjmi N, Vaes L, Van de Casteele E.Plast Reconstr Surg Glob Open. 2022 Apr 22;10(4):e4284. doi: 10.1097/GOX.0000000000004284. eCollection 2022 Apr.PMID: 35475282
Bohluli B, Moharamnejad N, Yamani A.Oral Maxillofac Surg Clin North Am. 2012 Feb;24(1):87-94. doi: 10.1016/j.coms.2011.10.009.PMID: 22284399
鼻翼修正術 症例写真
A 鼻翼修正術+鼻中隔延長術+他院鼻プロテーゼ入れ替え術+眉間プロテーゼ 症例経過写真
手術前は他院でL型プロテーゼによる隆鼻術、耳介軟骨移植による鼻尖形成術、鼻翼縮小術を受けていらっしゃいました。鼻を全体的に整えたいということで当院で鼻翼修正術+鼻中隔延長術(肋軟骨移植)+他院鼻プロテーゼ入れ替え術+眉間プロテーゼ手術を行いました。
B 鼻翼修正術(小鼻修正術) 症例経過写真
他院で鼻翼縮小術を受けていらっしゃましたが、鼻翼と頬の境界がなくなりまっすぐになってしまいました。 当院で鼻翼修正術によって小鼻の自然なふくらみを作成いたしまいた。
- 費用(税込、麻酔代別)
- 鼻翼修正術¥330,000
- 鼻翼修正術 組織の移動や移植を伴う複雑なもの¥550,000
- リスク・副作用(起こり得る可能性のあること)
- 腫れ、内出血、鼻出血、鼻の知覚低下、鼻づまり、傷跡、鼻の形の左右差、鼻翼部が丸く感じる、鼻翼部が厚くなる、硬くなる
G 他院左鼻翼修正術(小鼻修正術) 症例経過写真
他院で鼻翼縮小術、鼻翼挙上術を受けた際に左の小鼻がつぶれてしまい、鼻の穴が狭くなってしまっていました。鼻翼に丸みを出して左右差をなくしたいということで、当院で他院左鼻翼修正術を行いました。
- 費用(税込、麻酔代別)
- 鼻翼修正術¥330,000
- 鼻翼修正術 組織の移動や移植を伴う複雑なもの¥550,000
- リスク・副作用(起こり得る可能性のあること)
- 腫れ、内出血、鼻出血、鼻の知覚低下、鼻づまり、傷跡、鼻の形の左右差、鼻翼部が丸く感じる、鼻翼部が厚くなる、硬くなる
C 鼻翼修正術+鼻中隔延長術+他院鼻プロテーゼ入れ替え術+眉間プロテーゼ 症例経過写真
術前は他院で鼻尖縮小術、鼻中隔延長術(鼻中隔軟骨移植術)、I型プロテーゼによる隆鼻術、鼻翼縮小術(小鼻縮小術)を受けていらっしゃいました。鼻筋が曲がっている、小鼻の形を修正したい、鼻先も高くしたいなどのご希望から、当院で鼻翼修正術、鼻中隔延長術、他院鼻プロテーゼ入れ替え術、眉間プロテーゼ手術を併用して修正しております。
- 費用(税込、麻酔代別)
- 鼻翼修正術¥330,000
- 鼻翼修正術 組織の移動や移植を伴う複雑なもの¥550,000
- 鼻中隔延長術¥660,000
- 他院鼻プロテーゼ入れ替え術¥440,000
- 眉間プロテーゼ¥330,000
- 他院修正術¥330,000
- リスク・副作用(起こり得る可能性のあること)
- 腫れ、内出血、鼻出血、鼻づまり、鼻の知覚低下、傷跡、鼻の形の左右差、鼻翼部が丸く感じる、鼻翼部が厚くなる、硬くなる、鼻の傾き、鼻尖部の挙上ができない、プロテーゼの動揺
E 鼻中隔延長術+隆鼻術+眉間プロテーゼ(オーダーメイド)+鼻翼修正術+整鼻術+鼻翼基部プロテーゼ手術 症例経過写真
術前は他院で2~3年ほど前に鼻翼縮小術などを受けていらっしゃいました。 鼻先を高くしたい、小鼻の広がりが気になるなど鼻全体を整えたいというご要望で、 当院で鼻中隔延長術+隆鼻術+眉間プロテーゼ(オーダーメイド)+鼻翼修正術+整鼻術+鼻翼基部プロテーゼ手術を行いました。
- 費用(税込、麻酔代別)
- 鼻中隔延長術¥660,000
- 隆鼻術¥330,000
- 眉間プロテーゼ¥330,000
- 特別注文プロテーゼ+¥110,000
- 鼻翼修正術¥330,000
- 鼻翼修正術 組織の移動や移植を伴う複雑なもの¥550,000
- 整鼻術¥660,000
- 鼻翼基部プロテーゼ¥330,000
- リスク・副作用(起こり得る可能性のあること)
- 腫れ、内出血、鼻出血、鼻づまり、傷跡、鼻先、耳介の知覚低下、鼻の傾き、鼻尖部の挙上ができない、鼻の形の左右差、プロテーゼの動揺、鼻翼部が丸く感じる、鼻翼部が厚くなる、硬くなる、鼻の段差、上唇の感覚異常
D 鼻翼修正術(小鼻修正術) 症例経過写真
手術前の正面です。 他院で20年ほど前に鼻翼縮小術(外側法)、鼻尖縮小術を受けていらっしゃいました。 鼻翼に丸みがほしいということで、当院で鼻翼修正術を行いました。
- 費用(税込、麻酔代別)
- 鼻翼修正術¥330,000
- 鼻翼修正術 組織の移動や移植を伴う複雑なもの¥550,000
- リスク・副作用(起こり得る可能性のあること)
- 腫れ、内出血、鼻出血、鼻の知覚低下、鼻づまり、傷跡、鼻の形の左右差、鼻翼部が丸く感じる、鼻翼部が厚くなる、硬くなる
鼻翼修正術の処置期間・アフターケア
《手術当日》
患部の状態
小鼻の付け根(鼻翼基部)に沿って黒色の糸で縫合しております。通常は7日目で抜糸となります。
鼻翼に組織欠損がある場合、皮膚や軟部組織の移動、あるいは皮膚、軟部組織、軟骨などを移植し鼻翼の形を整えます。
手術後、鼻翼部が術前よりも丸い、厚い、硬いと感じることがあります。
麻酔の影響により、のどが痛くなることがございます。通常数日で改善します。
術後処置・アフターケア
手術当日帰宅直前に医師による検診があります。
抗生剤(細菌感染予防のため)・鎮痛剤(通常痛みは軽度ですが、念のため処方しています)・胃薬(鎮痛剤などによる副作用を抑制するため)を術後4日間内服していただきます。
日常生活
当日からシャワー浴、洗髪・洗顔が可能です。入浴は1週間お控えください。
痛みに関しては、それほど強くないため通常の内服鎮痛剤で十分にコントロールしていただけます。
鼻血や血液が混ざった鼻水が出ることがあります。その際は、鼻をかんだり、ティッシュを詰めたりせず、優しく拭き取るようにしてください。
就寝時はクッション等を用いて上半身を高くして上向きでお休みください。うつ伏せ、横向きでの就眠は鼻にストレスがかかりますので禁止させていただいております。
手術後稀に鼻づまりが起こりますが、腫れが引くとともに改善いたします。
術後笑うと鼻が引きつる感じがあります。しばらく笑う際は鼻が広がらないようサポートすることをお勧めします。
飲酒・喫煙は1週間程度お控えください。
《7日目》【抜糸のためご来院】
患部の状態
術後の腫れにより、頬・上口唇が腫れることがございます。腫れは7~10日である程度引いてきます。
内出血が生じると鼻周囲、頬などが黄色っぽくなります。個人差はございますが、通常1~2週間で自然に吸収され消失します。
一時的に鼻先などの感覚が鈍くなることがございます。経過とともに改善してまいります。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
鼻の外側の抜糸をいたします。
日常生活
術後は安静が必要です。激しい運動は1~2か月お控えください。
翌日(術後8日目)から創部のメイクが可能です。はじめ傷の赤みなどが気になる場合には医療用コンシーラーのご用意がありますのでご相談下さい。
かさぶたは無理に剥がさないでください。
鼻血・鼻水は軽く押さえて拭き取るようにし、綿棒などは使用しないようにしてください。
鼻掃除・鼻をかむ事は術後1ヵ月間はしないようにしてください。
《14日目》【抜糸・検診のためご来院】
患部の状態
腫れや内出血がかなり落ち着いてきます。傷跡の赤みがあるのは通常です。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
日常生活
鼻をかむ、鼻を強く押さえることは1か月お控えください。また鼻を触る、うつ伏せ・横向きでの就寝は鼻にストレスがかかるため、術後3か月間はお控えください。
《1・2・3か月》【検診のためご来院】
患部の状態
徐々に完成に近づきますが、まだ浮腫みや腫れがございます。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
術後1ヵ月以降は通常通り鼻をかんだり、鼻掃除が可能になります。
鼻を触る、うつ伏せ・横向きでの就寝は鼻にストレスがかかるため、術後3か月間はお控えください。
笑った時のつっぱり感は1~2カ月で改善していきます。しばらく笑う際は鼻が広がらないようサポートすることをお勧めします。
《6ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
ほぼ完成となります。鼻の柔らかさもだんだんと出てまいります。
鼻の引きつる感じも改善してまいります。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
すべて通常通り可能ですが、念のため鼻をぶつけたり、潰したりしないよう守るようにしてください。
鼻翼修正術 Q&A
手術後の腫れはどのくらいでひきますか?
手術後およそ1週間でおおまかにひいてしまいます。
お化粧はいつからできますか?
鼻翼の手術後、通常5~7日間で抜糸を行います。抜糸後に化粧を行うことができます。
手術は痛いですか?
当院では鼻の手術は基本的に静脈麻酔で行っておりますので、痛みを感じることはありません。局所麻酔下での手術を希望される場合、ブロック麻酔を併用しますので、麻酔を打つときの痛みも最小限となります。
傷は目立ちますか?
鼻翼修正術は、小鼻の縁を切開しますので、小鼻の脇に傷が残ります。当院は縫合を吸収性糸を用いた形成外科的縫合で行うため、術後の傷跡は目立ちにくく綺麗に仕上がります。
後戻りすると聞きましたが本当ですか?
術後早期に多少の後戻りがあり得ますが、当院で行う鼻翼修正術は、皮膚、軟骨を適切に切除、移動、移植などを行うため、一度安定した形が後戻りすることはありません。後戻り予防のためにもレティナーを使用いたします。
鼻翼修正術 料金
鼻翼修正術 | ¥330,000 |
---|---|
鼻翼修正術(組織の移動や移植を伴う複雑なもの) | ¥550,000 |
※価格は全て税込です。
鼻翼修正術 術後経過・リスク・副作用・合併症
起こり得る可能性のあることを列挙しております。
当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。
万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。
術後経過について
- 手術後の腫れ
- 7日程度で大まかに引いていきます。仕上がりは約6ヶ月です。上口唇や頬が腫れることがあります。
- 手術後の内出血
- 稀にでることがあります。内出血が生じると鼻周囲、頬などが黄色っぽくなります。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され消失いたします。
- 手術後の違和感
- 手術後鈍い痛み、違和感を生じることがあります。笑った時のつっぱり感は1~2ヶ月で改善していきます。
- 鼻出血
- 手術後、鼻出血がみられることがあります。鼻の穴に指などを入れないようにして下さい。
- 鼻の感覚が鈍くなる
- 術後、鼻先の感覚が鈍くなることがありますが、多くは一時的です。
リスク・副作用・合併症について
- 手術後の鼻の左右差
- 人の身体は元々左右差があるため、完全な左右対称は困難です。手術で修正可能な場合、修正手術を行います。
- 鼻づまり
- 手術後まれに鼻づまりが起こりますが、腫れが引くとともに改善いたします。改善しない場合には外科的治療で改善を図ります。
- 感染
- 稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。組織不足の場合には再移植を行い修正いたします。
- 傷跡
- 鼻翼基部に傷が残ります。皮脂腺などの影響から傷がやや目立つことがあります。手術で修正可能な場合、修正手術を行います。
- 鼻翼部が丸く感じる
- 手術後鼻翼部が相対的に丸く感じることがあります。必要に応じ外科的修正術等を行います。
- 鼻翼部が厚くなる
- 手術後、組織移植などによって鼻翼部が相対的に厚く感じることがあります。必要に応じ外科的修正術等を行います。
- 鼻翼部が硬くなる
- 手術後鼻翼部が相対的に硬く感じることがあります。必要に応じ外科的修正術等を行います。
鼻の整形 施術一覧
監修医師
当院の形成外科専門医による監修のもと、医療広告ガイドラインに準じて、WEBサイトを運営しております。