診療のご案内
へそ形成術
小児の臍ヘルニア(でべそ)は日本人での発生頻度は4%といわれ、比較的多い疾患です。この状態は1歳までに約80%、2歳までに90%が自然に改善するといわれております。臍をコットンなどで抑える圧迫療法の効果があるといわれるのもこの時期までです。3歳ごろまでに自然治癒しない場合、へそ形成術の適応になります。
成人の場合、外傷や、やけど、妊娠出産を契機に発症することもあります。
へそ形成術 当院の特徴
局所麻酔は32G極細針を採用、痛みは最小限です。
少しの痛みも怖く不安な方には、静脈麻酔をおこないます。
後戻りのない、自然なへそを形成します。
4-0 PDSという細い吸収糸で中縫いをしっかりと行うため、抜糸は4-5日目に可能です(形成外科的縫合)。そのため傷あとは最小限となります。
へそ形成術 方法
でべその程度に応じ、VY進展法、梶川法を選択します。梶川法は、でべその部分にS字状の切開線をデザインし、左右の皮弁を挙上作成します。深部にあるヘルニア門を閉鎖し、挙上した皮弁を縫合して袋を作成します。この袋を翻転し、腹壁に縫合しへそを形成します。
へそ形成術の処置期間・アフターケア
《手術当日》
患部の状態
臍に傷があります。縫合しているので、糸がついた状態です。軽度の痛みがあります。
静脈麻酔で手術された方は、麻酔の影響により、のどが痛くなることがあります。通常数日で改善します。
術後処置・アフターケア
手術当日帰宅直前に医師による診察があります。
抗生剤(細菌感染予防のため)・鎮痛剤・胃薬(鎮痛剤などによる副作用を抑制するため)を術後4日間内服していただきます。
日常生活
当日からシャワー浴は可能です。入浴は1週間程度お控えください。術直後から軽めの運動は可能ですが、激しい運動は2週間程お控えください。飲酒、喫煙は1週間程度お控えください。縫合創を乱暴に扱うと創が開くことがあります。腹圧をかける行為は1か月程お控えください。
《5日~7日目》【抜糸のためご来院】
患部の状態
手術後約7~10日で大きな腫れは引いていきます。浮腫みは1~2週間気になる場合があります。術後1~2か月は赤みがありますが、経過とともに目立たなくなっていきます。
内出血が稀に出現することがあります。1~2週間で消失していきます。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
創部の糸を抜糸します。
日常生活
術後7日目以降、通常通り入浴が可能になります。
激しい運動は2週間ほどお控えください。縫合創を乱暴に扱うと傷が開くことがあります。腹圧をかける行為は1か月程お控えください。
《1~3ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
徐々に完成に近づきますが、まだ若干の浮腫みや腫れがございます。
傷跡の赤み、盛り上がりは個人差がありますが、通常約6か月以内に落ち着きます。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
術後処置はございません。
日常生活
縫合創を乱暴に扱うと創が開くことがあります。
腹圧をかける行為は1か月程お控えください。
《6ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
傷は臍のしわに隠れ、ほとんど目立たなくなります。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
術後処置はございません。
日常生活
通常の日常生活を送っていただいてかまいません。
へそ形成術 Q&A
術後は痛いですか?どのくらいで仕事に復帰できますか?
術後の痛みは軽度ですが、念のため鎮痛消炎剤を服用いただきます。日常生活は翌日から普通におくれます。
運動はいつからできますか?
直後から軽めの運動OKですが、激しい運動は2週間ほど控えていただいております。
手術は痛いですか?
基本的に静脈麻酔で行っておりますので、術中痛みを感じることはありません。ご希望により局所麻酔で行います。
傷は目立ちますか?
手術時の縫合も形成外科的縫合を行い、抜糸後は傷跡を綺麗にするテープを貼りますので、傷は最小限となります。
再発したりしますか?
梶川法はへそ形成術のなかでも大変効果的な方法で、再発する可能性は非常に低い手術方法です。
へそ形成術 料金
へそ形成術 | ¥ 275,000 |
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※価格は全て税込です。
へそ形成術 術後経過・リスク・副作用・合併症
起こり得る可能性のあることを列挙しております。
当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。
万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。
術後経過について
- 手術後の腫れ
- 手術後およそ7~10日で大きな腫れは引いていきます。浮腫みは1~2週間気になる場合があります。完成は約6か月です。
- 手術後の内出血
- 稀に出現することがあります。1~2週間で消失していきます。
- 傷跡
- 術後1~2か月は赤みが分かります。経過とともに目立たなくなっていきます。
リスク・副作用・合併症について
- 感染
- 稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。
- 左右差
- 人間の身体は元々左右差があるため、手術においても完全な左右対象を保証することは困難です。手術で修正可能な場合、修正手術を行います。
- 後戻り
- 稀ですが、形成を行った後も体型の変化や妊娠により後戻りする可能性があります。手術で修正可能な場合、修正手術を行います。
- 血腫
- 血腫を生じると除去が必要な場合があります。
- 埋没した吸収糸の露出
- 抜糸を行う、または露出部分を切除し対処いたします。
- 創離開
- 縫合創を乱暴に扱うと創が開くことがあります。腹圧をかける行為は1か月程度お控え下さい。万一開いた場合は再縫合処置を行います。
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監修医師
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