診療のご案内
立ち耳形成術
耳が立っていて、正面から耳が目立つ
立ち耳は、対耳輪という耳の折り目がもともと浅く、耳が頭に対して立ってしまっている状態です。正面から耳が見えやすくとても目立つ形態になります。
立ち耳形成術 方法
耳の後ろの対耳輪にあたるところの皮膚を笹型に切除し、耳の軟骨にスリットをいれてナイロン糸で方法し、
耳の軟骨を折り曲げます。皮膚を丁寧に縫合し手術終了です。
当院は内部処理として中縫いを高性能吸収性極細糸でしっかりと行い、外縫いはさらに極細非吸収糸で行う、創傷治癒に最良な形成外科的縫合を採用しております。
片側約30分の手術です。
立ち耳形成術の処置期間・アフターケア
《手術当日》
患部の状態
耳の後面を縫合しております。通常5日目で抜糸となります。
術後耳の感覚が鈍くなることがありますが多くは一時的です。
麻酔の影響により、のどが痛くなることがございます。通常数日で改善します。
術後処置・アフターケア
手術当日帰宅直前に医師による検診があります。
抗生剤(細菌感染予防のため)・鎮痛剤・胃薬(鎮痛剤などによる副作用を抑制するため)を術後4日間内服していただきます。
日常生活
当日より洗顔が可能です。翌日以降から洗髪、シャワー浴が可能です。入浴は1週間程度お控え下さい。
術後は安静が必要です。激しい運動は1~2ヶ月お控え下さい。
横向きでの就寝は創部にストレスがかかるため、術後1~3か月間はお控えください。
飲酒・喫煙は1週間程度お控えください。
《5日目》【抜糸のためご来院】
患部の状態
術後2~4日で大きな腫れは引いてきます。浮腫みは1~2週間気になる場合があります。仕上がりは約6ヶ月です。
内出血が生じると創部周囲などが黄色っぽくなります。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され消失します。
術後1~3ヶ月は傷跡に赤みがあります。経過とともに目立たなくなってきます。
血腫を生じると除去が必要な場合があります。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
耳介後面の抜糸を行います。
日常生活
術後7日目以降、通常通り入浴が可能になります。
横向きでの就寝は創部にストレスがかかるため、術後1~3か月間はお控えください。
《1~3ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
傷跡の赤みは個人差がありますが、約1~3か月で落ち着きます。
稀に傷跡が赤く盛り上がることがあります。傷の治りを良くするクリーム、注射、内服薬などで治療を行います。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
横向きでの就寝は創部にストレスがかかるため、術後1~3か月間はお控えください。
《6ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
ほぼ完成となります。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
すべて通常通り可能ですが、念のため耳をぶつけたり、潰したりしないよう守るようにしてください。
立ち耳形成術 Q&A
傷は目立ちますか?
手術後1~3か月間は術後の炎症による赤みや硬さがありますが、落ち着けば目立つことはあまりないところです。赤みの続く体質の方には術後検診で適切な治療をさせていただきます(無料)。
術後はどのくらいから化粧ができますか?
手術部位以外は当日からメイクOKです。通常術後5日目に抜糸を行います。抜糸翌日から耳のメイクもOKとなります(コンシーラーをご用意しております)。
腫れはどのくらい続きますか?
通常、1週間前後でほとんど腫れは解消します。
術後痛いですか?
術後の痛みはほとんどありません。念のため軽い鎮痛消炎剤を服用いただきます。
手術中は痛いですか?手術時間はどのくらいですか?
手術は静脈麻酔を用い、意識、痛みのない状態でおこないます。ご希望により局所麻酔でおこないます。手術時間は片側およそ30分です。
後戻りをすると聞きましたが?
皮膚の適切な切除、および耳の軟骨の処理を適切に行うことで、再発のリスクは非常に少なくなります。
立ち耳形成術 料金
立ち耳形成術 | 片側 | ¥ 220,000 |
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※価格は全て税込です。
立ち耳形成術 術後経過・リスク・副作用・合併症
起こり得る可能性のあることを列挙しております。
当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。
万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。
術後経過について
- 手術後の腫れ
- 手術後およそ2~4日で大きな腫れは引いていきます。浮腫みは1~2週間気になる場合があります。完成は約6か月です。
- 手術後の内出血
- 稀に出現することがあります。1~2週間で消失していきます。
- 傷跡
- 術後1~3か月は赤みが分かります。経過とともに目立たなくなっていきます。
リスク・副作用・合併症について
- 埋没した吸収糸の露出
- 抜糸を行う、または露出部分を切除し対処いたします。
- 感染
- 稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。
- ケロイド
- 体質によりケロイド状になることがあります。ケロイドに対する内服、注射、局所療法などを行います。
- 感覚異常
- 耳の感覚が一時的に鈍くなることがあります。経過とともに改善してまいります。
- 再発
- 皮膚の適切な切除、および耳の軟骨の処理を適切に行うことで、再発のリスクは非常に少なくなります。万一再発した場合、再度矯正手術を行います。
- 左右差
- 人間の身体は元々左右差があるため、手術においても完全な左右対象を保証することは困難です。必要に応じ左右差を調整する修正手術をおこないます。
- 血腫
- 血腫を生じると除去が必要な場合があります。
- 肥厚性瘢痕
- 傷跡が赤く盛り上がることがあります。傷の治りを良くするクリーム、注射、内服薬などで治療を行います。必要があれば切除再縫合で改善を図ります。
- 耳介変形
- 耳が変形しないように埋没縫合でしっかりと寄せ、皮膚縫合に緊張がかからないように行います。必要に応じ変形を修正する手術をおこないます。
監修医師
当院の形成外科専門医による監修のもと、医療広告ガイドラインに準じて、WEBサイトを運営しております。