がん遺伝子検査 CanTect | プリモ麻布十番クリニック 2503

診療のご案内

 

がん遺伝子検査 CanTect

「CanTect検査」は、誰にでも起こりうる後天的な要因(生活習慣、生活環境、ストレス、加齢など)により増大する“がんのリスク”を、血液を通して「超」早期に評価する検査です。

CanTect検査によりご自身の現在の「がんのリスク」を知り、食生活の改善やストレス解消、適度な運動などによる生活習慣や環境の改善などにより自己免疫力を高め、予防することで、がんの発症を未然に防げる可能性が高まります。

発がんのプロセス

さまざまな生活要因(習慣、環境)により正常細胞の遺伝子が複数傷つくことで、多くの”がん細胞”は生まれます。多くの場合”がん細胞”は、下記のプロセスで発生し、増殖していきます。

このように”がん細胞”とは、数個~10個程度の遺伝子の多重変異により、

無制限に細胞分裂する能力
血管を新生する能力
新しい組織に転移する能力

をもった細胞といえます。

がん遺伝子検査とは

正常細胞の「がん化」に関与する遺伝子の変異を調べ、画像診断では発見不可能な分子レベルの「微細ながん細胞」の存在リスクを評価し、 がんの超早期診断を可能にします。

また、目に見えない「がんリスク」を顕在化し、「がん予防」、「がん再発防止」のための新たな指標を提供します。

がん遺伝子検査の目的

1.超早期診断

画像診断、内視鏡検査等では確認できない微細ながん細胞(5mm以下)でも、がん細胞から血液中に遊離されるDNA、RNA等を解析し、分子、細胞レベルの”微細ながん細胞”を検出の存在リスクを評価します。 これにより、超早期診断(前がん状態のリスク評価)による早期発見、早期治療、治癒率向上を目指します。

2.予防管理

画像診断、内視鏡検査等では確認できない”微細ながん細胞”の存在リスク、遺伝子変異による”発がんリスク”の評価等を継続的に行い、 個々人の体質、生活習慣にあった最適な予防管理指導を実現します。 これにより、がん予防の効果確認、発症抑制、早期発見を目指します。

3.再発防止管理

がん治療後の画像診断では追跡できない”微細ながん細胞”による”がん再発リスク”を評価します。 がん治療後、定期的な健康診断における遺伝子検査により、がん関連遺伝子のメチル化、Mutation(突然変異)、RNA発現の状態を継続的に 検査・追跡し、「がん再発にむかって進行しているか、改善されつつあるのか」をリスク評価し、 個々人の状態にあった再発防止指導に有用な情報を提供します。

4.安全性

検査に要するのは約20cc程度の採血のみなので、他の画像診断のような放射線被爆、強力な電磁波等による人体への悪影響の心配はありません。

検査対象検体

約5~25mlの血液を使用します。

検査内容

血液からDNAやRNAなどの遺伝物質を抽出し、その濃度や数十種類の遺伝子の発現レベルを測定します。

FreeDNA濃度

47個のがん遺伝子の発現状態を解析。 AFP、BCL2、CA-125、CD44、CEA、CGA、c-Kit、c-met、c-myc、COX2、CyclinD1、Cytokeratin-20、E2F1、E2F3、EGFR、FGFR2、Gli1、GPC3、hCGβ、Her-2/neu、HIF-1α、HnRNP A2/B1、hTERT、Cytokeratin-7、Cytokeratin-19、L-myc、MAGE A3/A6、MAGE A4、MAGE12、MDM2、MDR-1、MMP-2、MMP-9、Muc-1、Muc-7、NSE、ProGRP、PSA、RCAS1、SCC、Survivin、Thyroglobulin、VEGF-A、VEGF-C、WT-1

遺伝子発現解析

血漿から抽出したDNA(遊離DNA)を用いて、遊離DNA中に含まれるがん関連遺伝子のうち、最大7個のがん関連遺伝子のコドンおよびエクソンにおける変異(Mutation)の有無を解析。 p53、EGFR、K-Ras、N-Ras、H-Ras、BRAF、APC

→これらの遺伝子に突然変異が生じて昨日消失あるいは亢進が起こることにより、がん化が促進される。

DNAメチル化解析

血漿から抽出したDNA(遊離DNA)を用いて、遊離DNA中に含まれるがん抑制遺伝子14個の高度メチル化の有無を解析。
APC、ATM、BRCA1、DCC、E-Cadherin、hMLH1、p14、p15、p16、RAR-beta2、RASSF1A、RB1、TIMP3、VHL

→これらの遺伝子の調節領域にメチル化が生じて機能低下が起こることにより、がん化を食い止めにくくなる。

がんリスク評価

各検査項目データを総合判定し、がんリスクを評価。

従来のがん検診、がん検査との相違

画像検査

がんを見つける検査

●目で見て初めて、がんであると“確定”診断される。
●ある程度の大きさになるまで見つけることができない。

Cantect検査

今の身体の状態を判定する検査

●「がん遺伝子検査」だけでは“がん”であることを確定できない。
(現状では)部位のリスク評価はできない。

従来のスクリーニング検査との相違

腫瘍マーカーが主にタンパク質や糖鎖などを抗体を用いて検査するのに対し、CanTect検査はDNAやRNAなどの遺伝物質を検査します。

SNP検査は親から子孫に伝わる遺伝情報(先天的)を検査するのに対し、

CanTect検査は誰もが起こりうる遺伝物質の量的変化(後天的)を検査します。

がん遺伝子検査 CanTect Q&A

がんの「リスク」とは何ですか?

現在の医療では、がんの確定診断は画像診断や病理診断をあわせて総合的に判定します。つまり、がんが目に見えて初めて診断が確定します。しかし、がん組織が一般の画像検診等で検出される大きさになるまでには5年から20年かかると言われています。その間は、がんがあるのかないのか、あるいはどこにあるのかわからない状態となります。CanTect検査では、そのような潜在的ながんが存在する可能性を「リスク」ととらえて評価、判定しています。

遺伝子検査でなぜがんのリスクがわかるのですか?

がんは、俗に遺伝子の病気(遺伝病という意味はありません)といわれます。人が日々生活しているうちに、体の中のどこかの細胞の遺伝子に傷が入り、その傷や傷を持った細胞が排除されずに増えていくうちにまた新たな遺伝子の傷が入り、それらが蓄積してがんが起こるといわれています。その遺伝子の傷や異常な量をいちはやく察知することで、体のどこかにがん細胞や組織が存在するかもしれないというリスクを評価します。

血液でからだの中のがんがわかるのですか?

現在の医療では、がんは画像診断や病理検査による確認を経て総合的な見地から診断されます。つまり、様々な検査により「発見」されなければ、がんとは確定されません。従って、血液を用いたがん遺伝子検査や腫瘍マーカー検査の結果だけではがんとは診断されません。遺伝子検査の結果により、異常を示した遺伝子の種類から、体のどの部位にがんがあるかの可能性を示すことができる場合もありますが、多くのがん関連遺伝子は様々ながんに共通して関与していることから、体の特定の場所のみの可能性を示すことができない場合もあります。

CanTect検査を受けることで、体への悪影響はありますか?

検査のための血液を20ccほど採血します。その一般的な採血時のリスクだけで、他の画像検診のような放射線や電磁波の被曝リスクや身体的拘束などの苦痛はありません。

CanTect検査を受診すれば、一般の画像診断等による「がん検診」は受診する必要が無いのですか?

そうではありません。
一般にがんの診断は、がん組織の画像および病理診断による確認を経て、医師による総合的な見地から確定されます。従って、最終的にはがん組織を「目でみて」判断します。
一方で、がんは非常に小さな細胞が年月をかけて、画像診断や病理診断が可能になる大きさまでになります。GeneScience社のがん遺伝子検査である「CanTect検査」はそのまだ「目で見えない」小さながんの存在リスクを判断することが大きな特徴となっています。
従来の画像検診を含めたがん検診が、がんをできるだけ早期に発見して早期に治療することで治癒率の劇的な向上を目指すのと同様に、CanTectがん遺伝子検査によってリスクを知り、できるだけ早期かつ継続してがんに対する予防をおこなうことで、罹患率(病気に罹ること)の劇的低下を目指します。そのため、さまざまな検査を上手に組み合わせることが大切です。

他社の遺伝子検査との違いを考えてください。

近年、多く行われている遺伝子検査には、生まれ持った体質を予測判定するものがあります。一般にSNP(一塩基多型)検査といわれますが、その検査は、両親からどのような体質や疾病になりやすい遺伝子型を先天的に受け継いでいるかを検査します。例えば、他の人とごくわずかに遺伝子の情報が異なることで、その人は肥満や高血圧、糖尿病、心筋梗塞などになりやすくなると言われております。しかし、そのような遺伝子型を持っているとその病気になっているわけでも、必ずなるわけでもありません。またそのような先天的な遺伝子型の違いは体を構成するすべての細胞で同じ型をもっていますので、それらを根本的に変えることはできません。

CanTectがん遺伝子検査は、そのような先天的な遺伝子型の違いを調べるのではなく、誰にでも起こりうる後天的な遺伝子の状態変化を調べる検査です。その遺伝子の変化は体中のごくわずかの細胞で起こり、それが長い年月をかけて成長してがんになります。そのような遺伝子の変化の度合いを調べることにより、現在大きくなりつつあるかもしれない微細ながんの存在リスクを評価します。そして、体の中にできたがんを様々な予防あるいは治療により除去できれば、変化した遺伝子も減少し、がんのリスクの低減につながることが予想されます。

どのくらいの間隔で、定期的に検査すればよいのですか?

検査される方の年齢や生活習慣、健康状態などにより異なりますので一概には言えませんが、目安としてはいくつかの考え方があるかと思います。

1.健常な方で、普段から画像検診などを含めたがん検診を定期的に受信される方
他のがん検診と併せて、1~2年の間隔で定期的に検査されることをお勧めします。
2.一度がんに罹っており、再発防止の経過観察中の方
他の検査および再発防止対策と併せて、年2~3回の検査を行うことをお勧めします。
3.治療中の方、治療の効果確認が目的の方
治療内容により異なりますが、医師との相談の上、治療効果を判定するのに適した時期での検査をお勧めします。

がん遺伝子検査 CanTect 料金

  Free

DNA

がん

リスク

遺伝子 突然

変異

採血量 検査日数 検査費用
濃度

解析

評価 発現

解析

メチル化

解析

総合検査コース 25ml以上 約28日 ¥ 198,000
リスク評価コース × 20ml以上 約21日 ¥ 132,000

※価格は全て税込です。

がん遺伝子検査 CanTect 最新情報

2015年5月4日 in お知らせ, がん遺伝子検査 CanTect

がん遺伝子検査CanTectの取り扱いを開始

がん遺伝子検査CanTectの取り扱いを始めました。CanT... Read More

監修医師

当院の形成外科専門医による監修のもと、医療広告ガイドラインに準じて、WEBサイトを運営しております。

大場教弘 理事長/院長

資格・所属学会

医学博士

日本形成外科学会認定 形成外科専門医

日本美容外科学会認定 美容外科専門医(JSAPS

日本美容外科学会認定 美容外科専門医(JSAS

厚生労働省麻酔科標榜医

国際美容外科学会(ISAPS)正会員

アメリカ形成外科学会(ASPS)国際会員

頭蓋骨顔面外科学会会員

日本レーザー医学会会員

経歴

1996年 大阪市立大学医学部卒業

1996年〜1999年 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科

1999年〜2003年 大阪市立大学大学院医学研究科

2003年〜2005年 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科

佐野記念病院 形成外科(非常勤)

大東中央病院 形成外科(非常勤)

2005年〜2008年 リッツ美容外科 東京院

2009年〜 プリモ麻布十番クリニック

2011年 医療法人社団プリモ 理事長

2020年〜 プリモ麻布十番クリニック 理事長、院長兼務

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