診療のご案内
がん遺伝子検査 CanTect
「CanTect検査」は、誰にでも起こりうる後天的な要因(生活習慣、生活環境、ストレス、加齢など)により増大する“がんのリスク”を、血液を通して「超」早期に評価する検査です。
CanTect検査によりご自身の現在の「がんのリスク」を知り、食生活の改善やストレス解消、適度な運動などによる生活習慣や環境の改善などにより自己免疫力を高め、予防することで、がんの発症を未然に防げる可能性が高まります。
発がんのプロセス
さまざまな生活要因(習慣、環境)により正常細胞の遺伝子が複数傷つくことで、多くの”がん細胞”は生まれます。多くの場合”がん細胞”は、下記のプロセスで発生し、増殖していきます。

このように”がん細胞”とは、数個~10個程度の遺伝子の多重変異により、
をもった細胞といえます。
がん遺伝子検査とは
正常細胞の「がん化」に関与する遺伝子の変異を調べ、画像診断では発見不可能な分子レベルの「微細ながん細胞」の存在リスクを評価し、 がんの超早期診断を可能にします。
また、目に見えない「がんリスク」を顕在化し、「がん予防」、「がん再発防止」のための新たな指標を提供します。

がん遺伝子検査の目的
1.超早期診断
画像診断、内視鏡検査等では確認できない微細ながん細胞(5mm以下)でも、がん細胞から血液中に遊離されるDNA、RNA等を解析し、分子、細胞レベルの”微細ながん細胞”を検出の存在リスクを評価します。 これにより、超早期診断(前がん状態のリスク評価)による早期発見、早期治療、治癒率向上を目指します。
2.予防管理
画像診断、内視鏡検査等では確認できない”微細ながん細胞”の存在リスク、遺伝子変異による”発がんリスク”の評価等を継続的に行い、 個々人の体質、生活習慣にあった最適な予防管理指導を実現します。 これにより、がん予防の効果確認、発症抑制、早期発見を目指します。
3.再発防止管理
がん治療後の画像診断では追跡できない”微細ながん細胞”による”がん再発リスク”を評価します。 がん治療後、定期的な健康診断における遺伝子検査により、がん関連遺伝子のメチル化、Mutation(突然変異)、RNA発現の状態を継続的に 検査・追跡し、「がん再発にむかって進行しているか、改善されつつあるのか」をリスク評価し、 個々人の状態にあった再発防止指導に有用な情報を提供します。
4.安全性
検査に要するのは約20cc程度の採血のみなので、他の画像診断のような放射線被爆、強力な電磁波等による人体への悪影響の心配はありません。
検査対象検体
約5~25mlの血液を使用します。
検査内容
血液からDNAやRNAなどの遺伝物質を抽出し、その濃度や数十種類の遺伝子の発現レベルを測定します。

FreeDNA濃度
47個のがん遺伝子の発現状態を解析。 AFP、BCL2、CA-125、CD44、CEA、CGA、c-Kit、c-met、c-myc、COX2、CyclinD1、Cytokeratin-20、E2F1、E2F3、EGFR、FGFR2、Gli1、GPC3、hCGβ、Her-2/neu、HIF-1α、HnRNP A2/B1、hTERT、Cytokeratin-7、Cytokeratin-19、L-myc、MAGE A3/A6、MAGE A4、MAGE12、MDM2、MDR-1、MMP-2、MMP-9、Muc-1、Muc-7、NSE、ProGRP、PSA、RCAS1、SCC、Survivin、Thyroglobulin、VEGF-A、VEGF-C、WT-1
遺伝子発現解析
血漿から抽出したDNA(遊離DNA)を用いて、遊離DNA中に含まれるがん関連遺伝子のうち、最大7個のがん関連遺伝子のコドンおよびエクソンにおける変異(Mutation)の有無を解析。 p53、EGFR、K-Ras、N-Ras、H-Ras、BRAF、APC
→これらの遺伝子に突然変異が生じて昨日消失あるいは亢進が起こることにより、がん化が促進される。
DNAメチル化解析
血漿から抽出したDNA(遊離DNA)を用いて、遊離DNA中に含まれるがん抑制遺伝子14個の高度メチル化の有無を解析。
APC、ATM、BRCA1、DCC、E-Cadherin、hMLH1、p14、p15、p16、RAR-beta2、RASSF1A、RB1、TIMP3、VHL
→これらの遺伝子の調節領域にメチル化が生じて機能低下が起こることにより、がん化を食い止めにくくなる。
がんリスク評価
各検査項目データを総合判定し、がんリスクを評価。
従来のがん検診、がん検査との相違

画像検査
がんを見つける検査
●目で見て初めて、がんであると“確定”診断される。
●ある程度の大きさになるまで見つけることができない。
Cantect検査
今の身体の状態を判定する検査
●「がん遺伝子検査」だけでは“がん”であることを確定できない。
(現状では)部位のリスク評価はできない。
従来のスクリーニング検査との相違

腫瘍マーカーが主にタンパク質や糖鎖などを抗体を用いて検査するのに対し、CanTect検査はDNAやRNAなどの遺伝物質を検査します。
SNP検査は親から子孫に伝わる遺伝情報(先天的)を検査するのに対し、
CanTect検査は誰もが起こりうる遺伝物質の量的変化(後天的)を検査します。
がん遺伝子検査 CanTect 料金
Free DNA |
がん リスク |
遺伝子 | 突然 変異 |
採血量 | 検査日数 | 検査費用 | |
濃度 解析 |
評価 | 発現 解析 |
メチル化 解析 |
||||
総合検査コース | ○ | ○ | ○ | ○ | 25ml以上 | 約28日 | ¥ 198,000 |
リスク評価コース | ○ | ○ | ○ | × | 20ml以上 | 約21日 | ¥ 132,000 |
※価格は全て税込です。
監修医師
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