診療のご案内
経結膜眼瞼下垂手術(まぶたの裏側からの眼瞼下垂手術)
経結膜眼瞼下垂手術が向いている方
目の開きを永続する方法で良くしたいが、皮膚切開はしたくない方
目の開きを永続する方法で良くしたいが、二重の形成は望まない方
経結膜眼瞼下垂手術とは
眼瞼下垂とは、まぶたの開きが悪い状態をいいます。他人から眠そうとか、不機嫌そうと言われることがあります。眼瞼下垂手術は、まぶたの開きを改善させて、目を大きく見せることが出来る手術です。
経結膜眼瞼下垂手術はまぶたの裏側(結膜側)からアプローチして、しっかりと表側からの手術と同様に眼瞼挙筋の腱膜を瞼板に確実に固定する方法です。クイック法のように後戻りをすることが非常に少ない、開きの改善効果が永続する方法です。
当院の特徴
糸だけで行う方法と異なり、結膜側からしっかりと挙筋腱膜を瞼板に固定する方法です。
皮膚側からの通常の眼瞼下垂手術を、皮膚切開なしで結膜側から同様に行うため、後戻りの可能性は非常に少ない方法です。
局所麻酔は34G極細針を採用(針の細さ0.2mm)し、左右で針を新品に変えております。これにより刺入、注入時の痛みを小さくしています。
手術は拡大鏡(ルーペ)を用い、高周波手術器具を使用して出血を抑え、無用な組織の損傷を避けながら進めていきます。
少しの痛みも怖く不安な方には静脈麻酔をおこないます。
まぶたの皮膚に傷がないため、直後からまぶたの化粧ができます。
術後の腫れが皮膚側からの眼瞼下垂手術よりも少なく、ダウンタイムが短い手術です。
方法
瞼の裏側(結膜側)に高周波手術器具によって出血を抑えながら切開し、眼瞼挙筋腱膜の調節、再固定を行います。手術中に座位で鏡を見ていただき、開きの確認、左右差の調整を行います。調節が終われば静脈麻酔をかけてお休み頂くことも可能です。
動画
症例写真
BD 眼瞼下垂手術後2週間後埋没法6点固定手術 症例経過写真
1年半ほど前に当院で下眼瞼脱脂術、涙袋ヒアルロン酸注入を行っています。まぶたの開きを良くしたいというご要望から当院で眼瞼下垂手術を行い、左右差をなくし、自然な平行型の二重にしたいということで、2週間後に二重埋没法6点固定手術を行いました。
- 費用(税込、麻酔代別)
- 眼瞼下垂手術¥660,000
- 二重埋没法6点固定¥176,000
- リスク・副作用(起こり得る可能性のあること)
- 腫れ、内出血、瞼の違和感、睫毛側皮膚の知覚低下、ラインの消失、瞼の形態の変化、顔の印象の変化、閉瞼不全、ドライアイ、ヘリング現象
埋没糸の露出、逆さまつ毛
料金
経結膜眼瞼下垂手術 | ¥660,000 |
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※価格は全て税込です。
経結膜眼瞼下垂手術のアフターケア
《手術当日》
患部の状態
結膜を縫合するので皮膚に縫合糸はありません。
まれに内出血が出ることがあります。白目の部分に赤く出ることもあります。個人差はありますが、約1~2週間で消失します。
眼瞼下垂の手術後は、開眼が良くなる分、二重の幅は狭くなります。手術後稀に二重が消失することがあります。
血液の混ざったような目やにが出る場合がありますが、異常ではありませんので優しく拭き取ってください。
手術後チクチクする痛みが生じることがあります。通常改善しますが、痛みが続くようであればすぐに処置いたします。
術後処置・アフターケア
手術当日帰宅直前に医師による検診があります。
抗生剤(細菌感染予防のため)・鎮痛剤(通常痛みは軽度ですが、念のため処方しています)・胃薬(鎮痛剤などによる副作用を抑制するため)を術後3日間内服していただきます。
目の開きがよくなることで一時的に目が乾きやすくなることがあります。術後はドライアイ用の点眼薬2種類、眼軟膏を使用して頂きます。
日常生活
当日より洗顔、洗髪、全身のシャワー、が可能です。
入浴・激しい運動は1週間程度お控え下さい。
当日からメイクが可能です。目元のメイクは翌日から可能です。
コンタクトレンズは違和感がなければ術後7日目から装着可能です。
目元をこすらないようにしてください。稀に出血したり、縫合している糸が外れたりする可能性があります。又、傷に悪影響を及ぼす可能性がありますので、安静を保つようにして下さい。
就寝時はクッション等を用いて上半身を高くしてお休みください。
飲酒・喫煙は1週間程度お控えください。
《7日目》【検診ためご来院】
患部の状態
腫れは1~2週間で引き、炎症が落ち着いていてきます。
血液の混ざったような目やにが出る場合がありますが、異常ではありませんので優しく拭き取ってください。
まれに内出血が出ることがあります。白目の部分に赤く出ることもあります。個人差はありますが、約1~2週間で消失します。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
日常生活
術後7日目以降、通常通り入浴、運動が可能になります。
ドライアイを防ぐため、引き続き点眼薬、眼軟膏を使用してください。
目元をこすらないようにしてください。稀に出血したり、縫合している糸が外れたりする可能性があります。
《2週間》【検診ためご来院】
患部の状態
腫れはほぼ引いて落ち着いていてきます。
開瞼が良くなり、二重はやや狭くなります。
二重が狭くなり、広くしたい場合、術前あった二重が術後に消失した場合には2週間以降で埋没法による重瞼術が可能です。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
ご希望により埋没法による重瞼術を行います。
日常生活
通常通り入浴、運動が可能になります。
ドライアイを防ぐため、引き続き点眼薬、眼軟膏を使用してください。
目元をこすらないようにしてください。稀に出血したり、縫合している糸が外れたりする可能性があります。
《1~3ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
徐々に完成に近づきますが、まだ若干の浮腫みや腫れがございます。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
ドライアイを防ぐため、引き続き点眼薬を使用してください。
目元をこすらないようにしてください。稀に出血したり、縫合している糸が外れたりする可能性があります。
《6ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
ほぼ完成となります。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
すべて通常通り可能です。
経結膜眼瞼下垂手術|Q&A
手術は痛いですか?
注入する麻酔剤には痛みを緩和させる成分を入れております。針は34Gを使用しており、左右で針を変えて新品の針を用いることで刺入、注入時の痛みはとても小さくしています。また注入量も片まぶたで約0.8 ccと、必要最小限にしておりますので、注入時の痛みもわずかとなります。それでも怖い方のために、静脈麻酔をご用意しております。
術後腫れはどのくらいつづきますか?
施術によるまぶた周囲の腫れは、大まかには2~3日で引いてきます。
術後メイクはどのくらいからできますか?
手術直後からまぶたのメイクも含め全てOKとなります。
傷は目立ちますか?
経結膜的に手術を行いますので皮膚に傷は残りません。経結膜眼瞼下垂手術後1-2週間で埋没法による二重を形成する手術を必要に応じ行います。その場合、埋没法の針孔が初めわかります。
術後痛いですか?
術後の痛みはほとんどありません。念のため点眼剤を処方し、軽い鎮痛消炎剤を服用いたします。
手術時間はどのくらいですか?
手術時間はおよそ90分です。
経結膜眼瞼下垂手術の術後経過・リスク・副作用・合併症
起こり得る可能性のあることを列挙しております。
当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。
術後経過について
- 手術後の腫れ
- 手術後およそ2~4日で大きな腫れは引いていきます。浮腫みは1~2週間気になる場合があります。完成は約6か月です。
- 手術後の内出血
- 稀に出現することがあります。1~2週間で消失していきます。
- 瞼の違和感
- 眼瞼下垂手術を行ったすぐは、瞼に違和感を生じます。時間の経過とともに緩和する症状です。
- 睫毛側皮膚の知覚異常
- 切開を行った睫毛側の皮膚の知覚が鈍くなります。経過とともに改善していきます。
リスク・副作用・合併症について
- 埋没した吸収糸の露出
- 抜糸を行う、または露出部分を切除し対処いたします。
- 感染
- 稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。
- 二重の幅が広い、狭い
- 二重修正術を行い幅の調整を行います。デザインによっては開瞼が良くなるため、二重の幅が狭くなることがあります。
- ラインの消失
- 経結膜眼瞼下垂手術を行う際に、以前の埋没法による二重が消失することが稀にあります。その場合、手術後1-2週間経過の後に埋没法により二重を形成することが可能です。
- 顔の印象の変化
- 瞼が開きやすくなると、眉毛の位置が下がり、おでこの皴が改善いたします。眉毛が下がり、目がパッチリ開くことで、二重も狭くなり、ややきつい印象に感じられることがあります。
- 目の開きが不足している、開きすぎている、左右差がある
- 眼瞼下垂手術を再度行い、開きの調整を行います。
- 閉瞼不全
- 目をしっかりと開けすぎると、瞼を閉じにくくなることがあります。
- ドライアイ
- 開瞼が大きくなり、目が開きやすくなると乾きやすくなることがあります。
- 視力の低下
- 眼瞼下垂手術により視力が下がったと感じることが稀にあります。眼瞼下垂の患者さまはもともと眼瞼が黒目の部分にかかっているため、丁度薄めを開けた状態で見ると視力が良くなる現象を、意識せずに生じていることがあります。手術後は開瞼が良くなり、黒目に眼瞼がかからなくなると、この現象がなくなり、視力が下がった様に感じます。実際に視力が低下するわけではありません。
- へリング現象
- 片側を手術し開瞼させると、良いと思われていた反対側の開瞼が悪くなることがあります。その場合は、反対側の手術が必要となることがあります。
監修医師
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