豊胸術を行う際、
プロテーゼを入れるルートは、
脇から、
乳房下溝(バストのアンダーの位置)から、
そして、乳輪周囲からが代表的です。
乳房下溝から入れる方法は、
欧米ではスタンダードです。
手術操作が確実で、
術者からするとやりやすい方法です。
白人は傷がとても綺麗に治りますので、
そこから入れてもあまり目立ちません。
我々黄色人種は、
傷がやや目立つ傾向があり、
東アジア(中国、韓国、日本)では、
傷の目立たない脇からが多いようです。
ただ操作がブラインドになるため、
上手く行うには熟練が必要です。
この脇の傷も、
プロテーゼの種類によって、
多少長さが変わりますが、
現在主流のコヒーシヴシリコンプロテーゼでは、
通常3-4cmの長さが必要です。
脇の傷も体に近い位置を切ると、
手術操作は少しやり易くなります。
但し、やや目立つ場所に出てきてしまいます。
脇の一番深いところのシワに沿って、
腋毛の生えている範囲内で、
切開するのが一番目立ちにくく、
リンパの流れも妨げないと言われています。