診療のご案内
乳輪縮小術
大きな乳輪を小さな乳輪に整える
乳輪の平均サイズは直径32〜35mmといわれています。出産や、加齢により乳輪は拡大してくることが多く、乳房自体の委縮も手伝って、乳輪にシワが生じることも稀ではありません。
乳輪の直径が50mmを超えると大きい印象になってきます。乳輪縮小術を行うことで、乳輪の直径が小さくなり、シワも改善いたします。
乳輪縮小術 方法
乳輪の外周で皮膚を切除する方法は、周囲皮膚と乳輪の境界がくっきりと明瞭になってしまい不自然な外観になるおそれがあります。
当院では、傷あとが目立たない乳頭基部で乳輪をドーナツ状に切除し縫合する方法を採用しております。ドーナツ状に切除する幅は、術後の乳輪の大きさを 35〜40mmに設定し、そこから計算し決定します。通常5〜12mmほどの切除幅となります。皮膚の切除後、周囲の皮下を剥離し、巾着縫合を2本かけて乳輪を縮小します。巾着縫合は非吸収性のNylon糸で行います。
当院は内部処理として中縫いを高性能吸収性極細糸でしっかりと行い、外縫いはさらに極細非吸収糸で行う、創傷治癒に最良な形成外科的縫合を採用しております。
乳輪の再拡大が術後起こりやすいといわれておりますが、周囲の剥離と巾着縫合をしっかりとおこなうことで、再拡大を最小限にしております。皮膚切除の幅が多くなると、ギャザーといった皮膚の余りによる巾着の皺のような状態が生じます。切除幅は、効果とギャザーの程度を天秤にかけながら設定します。
若い女性の張りのあるバストで伸ばされ拡大した乳輪は、皮膚の張力が大きいため、乳輪縮小術の後再拡大のリスクが比較的高くなります。その場合、乳輪の色を、トレチノイン、ハイドロキノンなどで薄くする治療をおこなう方が良い場合もあります。
乳輪縮小の処置期間・アフターケア
《手術当日》
患部の状態
乳輪周囲に傷があります。通常7日目で抜糸となります。
一時的に感覚が鈍くなることがあります。数か月で改善していきます。
全身麻酔で手術された方は、麻酔の影響により、のどが痛くなることがあります。通常数日で改善します。
術後処置・アフターケア
手術当日帰宅直前に医師による検診があります。
抗生剤(細菌感染予防のため)・鎮痛剤・胃薬(鎮痛剤などによる副作用を抑制するため)を術後4日間内服していただきます。
日常生活
当日より下半身のみシャワー浴が可能です。入浴は1週間程度お控え下さい。
術後は安静が必要です。激しい運動は3ヶ月お控え下さい。
就寝時はクッション等を用いて上半身を高くして仰臥位でお休みください。うつ伏せ、横向きでの就眠はバストにストレスがかかります。
飲酒・喫煙は1週間程度お控えください。
《翌日~3日目》【点滴のためご来院】
患部の状態
創部をガーゼ保護しております。
腫れはまだある時期です。およそ10~14日で引いていきます。仕上がりは6か月です。
内出血が生じると乳輪周囲~胸全体などが紫あるいは黄色っぽくなります。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され消失します。
手術後に血が溜まって乳頭や乳輪が腫れることがあります。血が溜まったままにしておくと感染やしこりができる恐れがあります。必要に応じて、溜まった血液を排出する処置をいたします。
術後処置・アフターケア
術後1日目、2日目に抗生剤の点滴投与をいたします。
創部の状態をチェックいたします。
手術当日に処方された内服薬を継続して内服してください。副作用などを疑うような症状があればお申し出ください。
日常生活
ガーゼが外れるまでは下半身のみシャワー浴が可能です。ガーゼが外れましたら、全身のシャワー浴が可能です。傷口は強くこすらないようにして下さい。
術後は安静が必要です。激しい運動は3か月お控え下さい。
就寝時はクッション等を用いて上半身を高くして仰臥位でお休みください。うつ伏せ、横向きでの就眠はバストにストレスがかかります。
飲酒・喫煙は1週間程度お控えください。
《7日目》【抜糸のためご来院】
患部の状態
腫れはまだある時期です。およそ10~14日で引いていきます。仕上がりは6か月です。
内出血が生じると乳輪周囲~胸全体などが紫あるいは黄色っぽくなります。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され消失します。
手術後に血が溜まって乳頭や乳輪が腫れることがあります。血が溜まったままにしておくと感染やしこりができる恐れがあります。必要に応じて、溜まった血液を排出する処置をいたします。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
縫合部の抜糸を行います。創を保護する専用テープをおよそ6か月間貼付いたします。
日常生活
術後7日目以降、通常通り入浴が可能になります。
下着の制限はございませんが、創部がこすれる、出血するなどの可能性があるため1か月間ブラジャーの着用は控えてください。
就寝時は仰臥位でお休みください。
《1~3ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
徐々に完成に近づきますが、まだ多少の浮腫みや腫れがございます。
傷の赤みは数カ月かけて薄茶色から白っぽい瘢痕になります。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
創を保護する専用テープをおよそ6か月間貼付いたします。
日常生活
2ヶ月目以降より、ブラジャーを装着していただけます。
就寝時は仰臥位でお休みください。
《6ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
傷跡の赤み、盛り上がりが改善してきます。
柔らかさも出てきて、ほぼ完成となります。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
すべて通常通り可能ですが、念のため胸をぶつけたり、潰したりしないよう守るようにしてください。
乳輪縮小術 Q&A
術後は痛いですか?どのくらいで仕事に復帰できますか?
触れると軽い痛みはありますが、日常生活は翌日から普通におく れます。仕事は翌日から通常通り可能です。
運動はいつからできますか?
運動は抜糸までの1週間ほど控えていただいております。
手術は痛いですか?
基本的に静脈麻酔で行っておりますので、術中痛みを感じることはありません。ご希望に応じ局所麻酔で行うこともあります。
傷は目立ちますか?
当院では乳頭基部において乳輪内側の皮膚切除による乳輪縮小術を行います。乳頭基部は傷の最も目立ちにくい場所といえます。手術終了時の縫合も二重のサークル縫合+形成外科的縫合を行います ので、傷は最小限となります。
授乳に影響しますか?
当院では乳頭基部において乳輪内側の皮膚切除による乳輪縮小術 を行います。乳腺組織や乳管を損傷することはありません。授乳に 影響はありませんのでご安心ください。
乳輪縮小術 料金
乳輪縮小術 | ¥ 495,000 |
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※価格は全て税込です。
乳輪縮小術 術後経過・リスク・副作用・合併症
起こり得る可能性のあることを列挙しております。
当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。
万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。
術後経過について
- 手術後の腫れ
- 手術後およそ7〜14日で引いていきます。完成は約6か月です。
- 内出血
- 乳輪周囲〜胸全体が黄色〜紫色になりますが、1〜2週間程度で引いていきます。
- 術後の違和感・感覚低下
- 一時的に乳輪・乳頭の感覚が鈍くなることがありますが、数か月かけて徐々に改善していきます。
- 傷跡
- 傷の縫合部はギャザー状になります。傷の赤みは数か月かけて薄茶色から白っぽい瘢痕になります。
リスク・副作用・合併症について
- 埋没した吸収糸の露出
- 抜糸を行う、または露出部分を切除し対処いたします。
- 感染
- 稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。
- 左右差
- 切除する組織の量や元々の左右の位置づれでの左右差が生じることがあります。術前のデザイン時、できる限り左右の大きさを合わせるように調整はしておりますが、もともと左右差が大きい場合は、術後も左右差が残りやすくなります。人の身体は元々左右差があるため、完全な左右対象は困難です。手術で修正可能な場合、修正手術を行います。
- 乳輪が小さくなりすぎた
- 術前のカウンセリングで慎重に切除範囲を決めますが、それでも小さくなりすぎたと感じる場合は、乳輪部に同じ色のアートメークを行うことで乳輪を大きく見せることが可能です。
- 乳輪縮小の効果が感じられない
- 術後3〜6か月は腫れと浮腫みの影響から大きく見えます。効果が足りないと感じる場合は、追加切除の手術を行います。
- 術後の違和感、感覚異常
- 手術によって知覚神経が傷つくことがあるので、一時的に感覚が鈍くなることがあります。3〜6ヵ月程度で改善していきます。
- 血腫
- 手術後に血が溜まって乳頭や乳輪が腫れることがあります。血が溜まったままにしておくと感染やしこりを作る恐れがあります。必要に応じて、溜まった血液を排出する処置をいたします。
- 傷跡が気になる、ギャザーが残る
- 体質によって、傷跡がケロイドのように盛り上がる、段差が気になる、乳輪周囲にギャザーができるなどが起こります。傷跡が気になる場合は、傷クリームやハイドロキノンの使用やステロイド注射投与などを行います。
- 乳頭の平坦化
- 乳頭基底部を切開して乳輪を縮小するため、手術前よりも乳頭の高さが低くなることがあります。
- 乳頭の壊死
- 乳頭の血行が悪くなると壊死が起きることがあります。タバコはお控え下さい。部分的な壊死の場合、経過とともに治癒し目立たなくなります。やや大きい範囲で壊死をきたした場合は乳頭再建術が必要となる可能性があります。
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