診療のご案内
フェイスリフト 方法
加齢によって生じる顔面の表面解剖を示しています。顔にある脂肪体を支える靭帯などが緩んだり、脂肪自体のボリュームが減ることが原因で顔の加齢による変化が顕著になります。この向って右側の加齢性変化を、向って左側のような若い時の形に改善させるためには、下がった組織を引き上げ、余剰皮膚を切除するとともに、脂肪を注入させて張りを回復する方法がとても有効です。
下がった組織を引き上げ、余剰皮膚を切除する方法は、フェイスリフトと呼ばれる手術方法になります。
頬から頚部のフェイスリフトは上のピンクの部分を主なターゲットとして行います。
静脈麻酔、あるいは全身麻酔下に手術を行います。耳介上部の被髪部から耳垂後面の耳介側頭溝を通り、生え際にかけて(リガメント)を切断し、引き上げに使用します。
手術中顔面神経の走行する場所を注意し、損傷しないように施術します。耳が変形しないよう埋没縫合でしっかりと寄せ、皮膚縫合は緊張がかからないように行います。
当院は内部処理として中縫いを高性能吸収性極細糸でしっかりと行い、外縫いはさらに極細非吸収糸で行う、創傷治癒に最良な形成外科的縫合を採用しております。
傷跡は耳介に沿わせるので目立ちにくく仕上がります。
頬のフェイスリフト
頬〜頚部のフェイスリフト
脂肪の減少が顕著で、ボリュームの回復を必要とされる方にはさらに脂肪注入を同時に行うととても効果的です。脂肪注入はフェイスリフト手術が落ち着いた後に行っても問題ございません。
脂肪注入を行う範囲は個人個人異なりますが、必要に応じて量も調整しながら行います。
頚部正中形成術
頚の頑固な脂肪を減らし、すっきりとした首にしたい場合や、加齢によって首に生じるバンドのような縦しわを改善させたい場合に頚部正中形成術で輪郭を整えます。
首の正中部分の脂肪が過剰な場合、脂肪吸引のみでは限界があります。そのような場合、頸部の深部にある脂肪を頚部正中小切開から摘出し、すっきりとした頚部の輪郭にします。
頚部のすじばった皺が気になる場合には、広頚筋という筋肉の処理が必要です。この場合もやはり頚部正中小切開から広頚筋の処理を必要とします。この場合、通常頚部フェイスリフトと同時に行います。
頚部正中で皺に沿って約4cmの切開から脂肪を摘出したり、広頚筋を寄せて縫合することができます。これによって頚部の皺たるみが減り、輪郭が改善いたします。
フェイスリフト 動画
フェイスリフト 症例写真
Q 頬+頸部フェイスリフト+頬顎脂肪吸引 症例経過写真
頬や顎、首ののたるみを改善したいというご要望から、当院で頬+頸部フェイスリフト+頬顎脂肪吸引を行いました。
- 費用(税込、麻酔代別)
- 頬+頸部フェイスリフト¥1,540,000
- 頬顎脂肪吸引¥440,000
- リスク・副作用(起こり得る可能性のあること)
- 腫れ、内出血、違和感、傷跡、血種、感覚異常、顔面神経麻痺、埋没した吸収糸の露出、皮膚の壊死、肥厚性瘢痕、耳介変形、左右差、創の赤み、盛り上がり、かゆみ、皮膚の張りの低下、吸引部位のしびれ、知覚低下
N 頬+頸部フェイスリフト 症例経過写真
頬や首のたるみが気になるということで、当院で頬+頸部フェイスリフトを行いました。
- 費用(税込、麻酔代別)
- 頬+頸部フェイスリフト¥1,540,000
- リスク・副作用(起こり得る可能性のあること)
- 腫れ、内出血、違和感、傷跡、血種、感覚異常、顔面神経麻痺、埋没した吸収糸の露出、皮膚の壊死、肥厚性瘢痕、耳介変形、左右差
フェイスリフトの処置期間・アフターケア
《手術当日》
患部の状態
髪の生え際~耳の辺縁に傷があります。
手術直後から翌日にかけて腫れや内出血を最小限にする為、創部を含めお顔全体にガーゼと包帯で圧迫固定をします。とても大切な固定になりますので自分で外したりしないでください。術後1日目に除去します。手術後は頬部・頸部に鈍い痛みや違和感、知覚低下を生じます。時間の経過とともに緩和する症状です。
全身麻酔で手術された方は、麻酔の影響により、のどが痛くなることがあります。通常数日で改善します。
術後処置・アフターケア
手術当日、帰宅直前に医師による診察があります。固定の包帯がずれていないか装着状態をチェックします。抗生剤(細菌感染予防のため)・鎮痛剤・胃薬(鎮痛剤などによる副作用を抑制するため)を内服していただきます。
日常生活
お顔全体にガーゼと包帯で圧迫固定をしているため胸から下のみシャワー浴が可能です。入浴は1週間お控え下さい。手術後は安静が必要です。就寝時はクッション等を用いて上半身を高くして仰臥位でお休みください。うつ伏せ、横向きでの就寝は創部に過度なストレスがかかりますのでご注意ください。飲酒・喫煙は1週間程度お控えください。
《翌日~3日目》【点滴のためご来院】
患部の状態
術後1日目にお顔全体に巻いてある包帯を除去します。除去後は創部は保護せずオープンな状態になります。お顔全体に腫れがあります。およそ10~14日で大きな腫れは引いていきます。内出血が生じると頬部・頸部などが紫あるいは黄色っぽくなります。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され消失します。
術後処置・アフターケア
創部の状態をチェックいたします。
術後1日目に抗生剤の点滴投与をいたします。必要があれば、2日目にも点滴をする場合がございます。手術当日に処方された内服薬を継続して内服してください。副作用などを疑うような症状があればお申し出ください。
日常生活
包帯除去の翌日から全身のシャワー浴が可能です。傷口は強くこすらないようにして下さい。術後は安静が必要です。創部やお顔のマッサージはお控えください。ダウンタイムが長引く恐れがあります。就寝時はクッション等を用いて上半身を高くして仰臥位でお休みください。うつ伏せ、横向きでの就寝は創部に過度なストレスがかかりますのでご注意ください。かさぶたがつくことがありますが無理にはがさないでください。飲酒・喫煙は1週間程度お控えください。
《7日目》【抜糸のためご来院】
患部の状態
傷跡に赤みがあります。赤みは個人差がありますが、通常約1~2か月で落ち着いていきます。稀に若干の凸凹を生じることがあります。傷口辺りの硬さが出てきますが一時的なもので自然に吸収されていきます。術後顔面の感覚が鈍くなることがありますが、多くは一時的です。通常は6か月までに自然回復していきます。腫れはまだある時期です。およそ10~14日で大きな腫れは引いていきますが浮腫みが1~3か月続きますので仕上がりは6か月です。
内出血が生じると頬部・頸部などが紫あるいは黄色っぽくなります。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され消失します。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
フェイスリフトの縫合部位の抜糸を行います。
日常生活
術後7日目以降入浴が可能になります。抜糸したばかりなので洗髪時、傷口は強くこすらないようにして下さい。かさぶたがつくことがありますが無理にはがさないでください。抜糸後(術後7日目以降)から創部のメイクが可能です。傷の赤みなどが気になる場合は、医療用コンシーラーのご用意がありますのでご相談ください。お顔のマッサージは過度なストレスがかかりますのでお控えください。うつ伏せ、横向きでの就寝は創部に過度なストレスがかかりますのでお控えください。軽い運動は可能ですが、激しい運動は1~2か月お控えください。術後の影響により顔面のつっぱり感や感覚が鈍くなっています。その為、笑うときに引きつります。
《2週間目》【検診のためご来院】
患部の状態
傷跡に赤みがあります。赤みは個人差がありますが、通常約1~2か月で落ち着いていきます。腫れや内出血はおおよそ引いてきます。浮腫みは1~3か月続きます。仕上がりは6か月です。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
術後処置はございません。
日常生活
傷の赤みが気になる場合は医療用コンシーラーのご用意がありますのでご相談ください。お顔のマッサージは過度なストレスがかかりますのでお控えください。うつ伏せ、横向きでの就寝は創部に過度なストレスがかかりますのでお控えください。軽い運動は可能ですが、激しい運動は1~2か月お控えください。術後の影響により顔面のつっぱり感や感覚が鈍くなっています。その為、笑うときに引きつります。
《1~3ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
徐々に完成に近づきますが、まだ若干の浮腫みや腫れがございます。
傷跡の赤み、盛り上がりは個人差がありますが、通常約6か月以内に落ち着きます。
傷口辺りの硬さが徐々に落ち着いてきます。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
術後処置はございません。
日常生活
うつ伏せ、横向きでの就寝は創部に過度なストレスがかかりますのでお控えください。軽い運動は可能ですが、激しい運動は1~2か月お控えください。お顔のマッサージは可能になります。
《6ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
違和感はほぼなくなり完成となります。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
術後処置はございません。
日常生活
運動の制限はなくなります。
フェイスリフト Q&A
術後は痛いですか?
術後の痛みは強くはありませんが、念のため軽い鎮痛消炎剤を服用いただきます。
手術は痛いですか?
基本的に全身麻酔で行っておりますので、術中痛みを感じることはありません。ご希望により静脈麻酔、あるいは局所麻酔で行うことも可能です。
傷は目立ちますか?
フェイスリフトは、髪の生えぎわ、耳の辺縁に傷が残るデザインでおこないます。形成外科的縫合で丁寧に行いますので傷あとは最小限です。傷の落ち着く1-2カ月は赤みがありますので、コンシーラーでカバーすると良いかもしれません。コンシーラーは当院にご用意がありますのでお尋ねください。
腫れはどのくらい続きますか?
術後の腫れが目立つのは、初めの7日程度で、およそ2週間で消退します。
術後の違和感はありますか?どのくらい続きますか?
術後に違和感、知覚低下を感じることがあります。炎症の消退とともに徐々に消失しますが、完全になくなるまでには3-6カ月要することもあります。
耳の形が変わると聞いたのですが?
皮膚を引き上げた時の縫合に不具合がある場合、耳たぶが引き伸ばされた形になることがあります。これを予防するため、耳の軟骨に引き上げた皮膚を強力に縫合固定します。この縫合により変形を予防することができます。
フェイスリフト 料金
フェイスリフト | 頬部 | ¥ 1,320,000 |
---|---|---|
頚部 | ¥ 660,000 | |
頬+頚部 | ¥ 1,540,000 | |
頚部正中形成術 | ¥ 660,000 | |
頚部フェイスリフト + 頚部正中形成術 | ¥ 1,100,000 |
※価格は全て税込です。
フェイスリフト 術後経過・リスク・副作用・合併症
起こり得る可能性のあることを列挙しております。
当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。
万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。
術後経過について
- 手術後の腫れ
-
手術後およそ10〜14日で大きな腫れは引いていきます。浮腫みが1〜3か月続きます。
完成は約6か月です。
- 手術後の内出血
- 出現することがあります。1〜2週間で消失していきます。
- 違和感
- フェイスリフトを行ったすぐは、頬部・頸部に鈍い痛み、違和感を生じます。時間の経過とともに緩和する症状です。
- 傷跡
- 術後1〜2か月は赤みが分かります。経過とともに目立たなくなっていきます。稀に若干の凸凹が生じることがあります。
- 感覚異常
- 感覚が鈍くなることがありますが多くは一時的です。通常は手術後半年までに自然回復していきます。
リスク・副作用・合併症について
- 埋没した吸収糸の露出
- 抜糸を行う、または露出部分を切除し対処いたします。
- 感染
- 稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。
- 顔面神経麻痺
- 極稀ですが、表情筋を支配する顔面神経を損傷すると麻痺が出現します。通常は手術後半年までに自然回復していきます。
- 血腫
- 血腫を生じると除去が必要な場合があります。
- 皮膚の壊死
- 皮膚の血行が悪くなると皮膚の壊死が起きることがあります。タバコはお控え下さい。部分的な壊死の場合、経過とともに治癒し目立たなくなります。やや大きい範囲で壊死をきたした場合は皮膚移植が必要となる可能性があります。
- 肥厚性瘢痕
- 傷跡が赤く盛り上がることがあります。傷の治りを良くするクリーム、注射、内服薬などで治療を行います。必要があれば切除再縫合で改善を図ります。
- 耳介変形
- 耳介が引っ張られ引き伸ばされた形になる可能性があります。当院では耳が変形しないように埋没縫合でしっかりと寄せ、皮膚縫合に緊張がかからないように行います。変形した耳の修正手術も対応可能です。
- 左右差
- 人の身体は元々左右差があるため、完全な左右対象は困難です。また、タルミを引き上げる量には限界があります。手術で修正可能な場合、修正手術を行います。
監修医師
当院の形成外科専門医による監修のもと、医療広告ガイドラインに準じて、WEBサイトを運営しております。